『スイート・ホーム殺人事件』 [ミステリー、SF]
な~んか、こんなことってあるんだなぁ、という気持ち。べつに霊感も第六感も持ち合わせてないんだけど。(前のエントリーで、極度の怖がりで怪談が読めない、見られないと書いたように、そもそもそういう能力が欲しいと思ったこともない)
何かといえば、ハヤカワ文庫の目録を某所でちょくちょく読んで(見て?)いて、面白そうな本はないかと物色しているのだけれど。
今日、目に付いた本がこれ。
スイート・ホーム殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ文庫 28-1)
- 作者: クレイグ・ライス,長谷川修二
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1984/10
- メディア: 文庫
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クレイグ・ライスの本は、昔、解説を書いている小泉喜美子さん存命のころに、オススメの文章を読んで、ちょこちょこと買って読んでいた。小泉さんがミステリーを書きたいと思って、でも本格物なんて無理、とこぼしたら、某評論家氏(だったか作家さんだったか)が、「ライスでいいんだよ」と言ったとか。
それはコメディで行けという意味ではなく、(妙ちきりんな)本格トリックをひねり出すためだけに時間を使うな、“物語”のほうに力を入れろ、ということだと理解したのだが、喜美子さんの作品のように“人の心の動き”がそのままミステリーにもなる、ということだったのかもしれない。
さて、この『スイート・ホーム殺人事件』、表紙も変わっていて、ちょっといい感じ。
実家の書棚を探せば出てくるような気がするけれど、見つかったとしても、娘にオススメするとしたら、ページが焼けて色あせているような古びた本は厭がりそうだし――私はむしろ、そういう“歴史”のある本が好きだったけれど。書棚の奥に積んであった埃だらけの本とかね――、買い直してもいいかも。
……と考えていたら、なんと! 新訳本が出るらしい。
スイート・ホーム殺人事件〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
- 作者: クレイグ・ライス,羽田詩津子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/09/05
- メディア: 文庫
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このところ、いわゆる“名作”として残したい、という作品を、新たに訳し直して出す、という例が増えている。どういう基準で選ばれるのか分からないけれど、これはチャ~ンス!?
というか、なんという偶然。
いや別に、新訳本と聞けば、目録云々なんてどーでも、単純に飛びついたかもしれないけどね。
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