『辺境警備』決定版 [コミックス]
最近出た『天使のタマゴ』という紫堂恭子のコミックスで、ふと思いだした。この人のデビュー作でもある『辺境警備』、実家に置いてきたまんまなこと。
中学生の娘が、コミックスはもちろん、ライト・ノベルにハマりだして、いろいろ読んでる。
親としては、どうせなら良質なものを読んで欲しいと思う。セカチューもいいけど、それだけで時間をつぶしてしまうのはモッタイナイ……。
その点、紫堂恭子は絵もカワイイし――人によっては、クセがあるというけれど――お話も楽しい。
とくにこの『辺境警備』は、他のシリーズとおなじ異世界物なのだけれど、雰囲気はずいぶん違っていて――まぁ、これがデビュー作なんですけどね――のほほん、ほのぼの系のお話。
日常のなかの、ちょっとした魔術とか幻想といったものを描いていて、ときにちょっと切なく、ときに笑いながら、のんびり楽しめる。
そんな風に、適度にユーモアもあって、でも芯はしっかりしてるというか、ハッとするようなセリフがあったり、重厚なテーマを奥底に秘めている。
漫画を読むなら、こうした感じのものを選んでほしいよなぁ。と、つい親として、「ためになる」系を勧めようとしてしまうのはわるいクセ?
まぁ、自分が好きだから、でもあるわけだけどね。
紫堂 恭子
★bk-1
『スペシャルエディション ナルニア国物語』なるものが [児童書、YA]
キーワード→「スペシャルエディション ナルニア国物語 全1巻」
C.S.ルイス, ポーリン・ベインズ, 瀬田 貞二
以前のエントリー(http://d.hatena.ne.jp/erka/20060108)で書いた、「カラー版 ナルニア国物語」を、思い切って購入したのだけど、そのとき、Amazonでオススメ、と現れたのがこの本。
うわ~。
豪華大型1冊本。
いわゆるモノホンのハードカバーで、“ご家庭の本棚に飾ってください”=安置本、てやつ?
うそ~。セット本より安い!
以前、指輪物語がアニメになったとき、同じような豪華大型本が出た。(今でも出てるみたいだけど――最近の実写版映画のおかげかな)
さすがにそれは、1冊にまとめることはできなくて、全3巻だったと記憶してる。あのころ、ビンボー・シングルだった私は1巻しか買えなくて、でもたしか、3冊揃えても文庫版のセットをまとめて購入するのと同じくらいかちょっとお高いくらいのお値段で、(へぇ意外に良心的だな)と思ったことを覚えてる。
ホントのところ、どうだったのか、わからないけど。つまり、文庫1冊の代金が高い! のかもしれないけど。
でも、まぁ、手に入れた“大版”指輪物語がそうであったように、さくさく読むには、デカイのは向いてない。書斎があって、そこでリッチな気分で頁を開くにはいいけど。ちょうど、「はてしない物語」のなかで、書店のオヤジがやってたように。
一般人としては、四六判くらいの手頃な大きさの方が、やっぱりいいよね、読みやすくて。
それに、大型本は、意外に絶版にはならない印象があるけど、小型カラー版のほうは、ブームが去ったら、さっさと書店(版元)から消えそう。今のうちに手に入れておかなければ、という気持ちもある。
負け惜しみかな。
★楽天ブックス
『子守り唄の誕生』 [論説本]
赤坂 憲雄
少し前に、放送禁止歌についての本が出ていた。そのとき、「イムジン河」と並んで、放送禁止だったんだと知った(正確には、放送関係者の自主規制)のが、「竹田の子守歌」。
元歌が、京都に存在した部落にからむとのことで、レコードをかけるラジオ局、レコード会社等から自主規制されたと、後々に知った。
「赤い鳥」がこの歌を出したころ、私は中学生。日本の子守歌には珍しい(と感じた)マイナーではなくメジャーな曲調で、妙に気に入って、始終、口ずさんでいた。雑誌の「明星」の付録についてた歌謡曲集から切り抜いた楽譜をファイルに挟んで、電子オルガンで弾いたりしていた。
(この楽譜、かなり長いこと、大事にしていたのだけど、結婚で実家を出てから、どこへ行ったかわからなくなった……)
この本は、そうした子守唄に着目して、いわれなどを探っているらしい。
いや、「竹田~」や、「五木の~」がそうであるように、子守りをしている少女自身を慰撫する守り子唄、を論じたもの、と書評にはあった。
「竹田~」に関する本も読んでみたいなぁと思っていたので、これも併せて取り寄せてみようかな。
★bk-1
★楽天ブックス
『子守り唄の誕生』
『あのひとと語った素敵な日本語 覆面雑談』 [書籍、雑誌]
「あのひと」+ユビキタスタジオ
新聞だったか雑誌だったか。書評が載っていて、興味を引かれた。
“あのひと”は誰? 意外な大物、とあった。
“日本語本”は、少しばかり食傷気味だけれど――といっても、すべて眼を通したわけではないけれど。ただ、書店へ行って平台に似たようなタイトルの本が並んでいるのを見るとね――書評によれば、語っている“あのひと”の人となりや感性といったものが“素敵”なのだ、というようなことだった。
“あのひと”って、もしかして、村上春樹?
最初は、日本語の大家みたいになっちゃった、斉藤センセイかと思ったけど、それでは、あまりにベタ。
同じ斉藤でも美奈子さんか? 大物と言うには、ちょっと……。
まさか、渡辺淳一じゃあるまいな。うう、コワ。
予想が当たると楽しいけど。だって、日本語を語ってくれるというのなら、村上春樹の話は是非聞きたい。
とりあえず、図書館へ行って、リクエスト表を出してこようっと。
★bk-1
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『生協の白石さん』立ち読み [書籍、雑誌]
巷で話題のこの本、買い物ついでに書店へ入って、ページをめくってみた。
いや~、面白い。売れるだけのことはある。タイトルにもなってる“生協の白石さん”の受け答えの内容が、ケッサク。
今の若者言葉風に言うなら、ビミョーなスタンスで、卓越した言葉選びで、問い合わせ者のもとへ返事をおくる。
そのとぼけてるんだか、真面目なんだかわからないような文章を読んで、村上春樹の「海辺のカフカ本」を思いだしてしまった。
本編ではなく、海辺のカフカのサイトに送られた読者からのメールに、村上春樹が答える、という内容なのだけれど、ちょいと脱力気味な、軽妙な“お返事”が、いかにも村上春樹で、おもしろかった。
あの雰囲気に、ちょっと似てる。
もしかして、“生協の白石さん”は、あれを参考にしたんじゃないだろうか、と勘ぐりを覚えてしまうほど。
別の巷では、顧客に対する接客態度の鏡とやらに持ち上げられているようだけれど、たしかにこんな風に接してくれれば、どんな内容だって(お断りといったような)許してしまいそう。
あとは、こんな風に“余裕のある”態度で何事も取り組めたら、幸せだろうなぁ、と思う。
★bk-1
★楽天ブックス
『生協の白石さん』
『おとなの小論文教室』 山田ズーニー [論説本]
聞いたことはあったけど、変わったペンネームの人だなぁと。若い人だと思っていたのだけど、どうやら、結構、年いってる人みたい。あらためてプロフィールを見ると、ベネッセの進研ゼミで小論文のメソッドを開発した、とあって、まぁ信頼できるかな。
それに、
「ほぼ日刊イトイ新聞」大人気コラムの単行本化。
だそうで、かの糸井先生のサイトで連載となれば、中身も面白いと思ってよさそう。
山田 ズーニー
小論文、なんて構えると、難しそうだけど、文章を書く際の知恵というか、構成や語り口などのコツみたいなものがわかれば、楽しくなるよね。
早速、図書館で予約を入れてこようっと。
期待を裏切らない本だといいのだけど。
★bk-1
★楽天ブックス
(続?) のだめ15巻、限定版て何~? と思ったら [コミックス]
二ノ宮 知子
おまけと称して、
マングースのぬいぐるみ付き!
だそうで……。
さらに、このマングースはただのぬいぐるみではありません!お腹をおすと「ギャボッ」と鳴く機能付きです。
ボールチェーンも付いていて携帯やバッグのアクセントとしても◎、デスクに置いて癒やしアイテムとしても使えます!
Amazon解説より
カワイイ!
と思ったのは最初だけ。値段を見て、「ギャボッ」ですよ。
限定版 ¥ 1,980 (税込) コミックスに付ける値段かぁ~? どこが“おまけ”?
そりゃ、ここでしか“買えない”品物ですけどね。
コミックス代金を引いて、ぬいぐるみの代金、約1300円かぁ。高いと見るか、安いと見るか。
私は……べつに欲しくないなぁ。続きが読めればオーケイかも。
★bk-1
^(・:・)^★楽天ブックス
のだめ新刊(14巻)でたね [コミックス]
二ノ宮 知子
★bk-1
〈全巻〉
(・e・)^(・:・)^★楽天ブックス
網野善彦の著書 [論説本]
以前から気にはなっていたのだけど、なかなか手に取れなかった本。(のシリーズ第○弾?)
網野 善彦
いきなりこれかよ~。と思われるかもしれないけれど、Amazonでいろいろ検索したあと、サイドのマイページに現れたんで、クリックしてみた。
ら、
近代から古代まで遡り、駆込寺や楽市など多様な領域に、人間の本源的自由に淵源する無縁の原理の展開をよみとる。日本歴史学の流れを捉え換えた画期的な名著。
とあるではないの。
まずは入門編からと考えていたのに、食指が動く~。
とはいえ、やっぱり、ざっと概要(?)を知りたいよね。
というわけで、最新刊のこちらの本を注文しました。
網野 善彦
カラー版 ナルニア国物語 全7巻セット [児童書、YA]
はてなキーワード→カラー版 ナルニア国物語 全7巻セット
ナルニアは大判(というか、本来?の)シリーズのうち、3冊ほど持っているのだけど。
今回、映画化されるに当たって、新装版は挿絵が原書と同じ、カラー(色つき)だとか。
書店で確かめてみたのだけど、やっぱり色が付いてるのと付いてないのでは、何となく、印象が違う。
物語が踊っているというか、立体感が出たような気すらするのは、映画のモノクロ版と総天然色(古い言い回しだなぁ)の違いと同じ、ってこと?
どのみち、最終巻までの数冊を、順に揃えるつもりだった。なかなか叶わなくて今日まで来てしまったけれど。この際、一挙に揃えるのも手かも。
どうせ、映画化のあおり――じゃなくて、勢いで、いろんな版が出るのも、今のうちだろうしね。
C.S.ルイス, ポーリン・ベインズ, 瀬田 貞二