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須永朝彦「天使」~復刊? [小説]


 先月あたりだったか、久しぶりにこの作家さんの名前を耳にして、ためしに図書館を検索してみたら入っている! ということもあって読んでみた本。
 かなり以前に、"耽美"というキーワードで存在を知り、いつか図書館で借りようと思いつつ、そのままになって今に至っていた。

 それが今回、(Amazonではなく)bk-1からのお知らせで、復刊(?)を知った。
 怪奇モノのアンソロジー作りや、過去の作品の復刻などに精力的に取り組んでいらっしゃる東雅夫氏のプロデュース(?)。これも、その復刻のリストに引っかかったのかな?
 あとは――巻末に解説とあるので――、例によって?千野帽子さんが絡んでいる様子。

 このごろは少々、帽子氏の文章に飽きが来ていたとはいえ、いわゆる「女子供用の」――いや、子ども向きの本は、ある意味、地位をきっちりと築いているから、「女」のみ、というべきか――本は、文壇史からは無視、あるいは抹殺されてきた、という歴史がある。
 それらの隠れた、埋もれた作品群に、あらためて日を当てる作業には、感謝の意を込めて拍手を送りたいし、エールを送り続けたい。



 さて、図書館に入っていたのは、自費出版かと思えるような、聞いたこともないような出版社のものだったので驚いたのだけど。大型で、分厚い表紙は、そこそこ豪華。活字も大きめで、むしろその点が、この手の本には少々品に欠けるように感じられたものの、めっきり視力の落ちている私には、読みやすくありがたかった。

 それが新装オープンとか。
 カバー(装丁)が変わり、後書きが付けば、内容も違ってみえるかもしれない。



天使

天使

  • 作者: 須永 朝彦
  • 出版社/メーカー: 国書刊行会
  • 発売日: 2010/07/23
  • メディア: 単行本






 私が図書館で借りて読んだのはこちら。↓
 (表紙画像が出ませんね)



天使―須永朝彦短篇小説集 (1975年)

天使―須永朝彦短篇小説集 (1975年)

  • 作者: 須永 朝彦
  • 出版社/メーカー: コーベブックス
  • 発売日: 1975
  • メディア: -




 内容的には、古い作品のせいか、類型的というか、同人誌の域を出ないというか。(ちょうど、中島梓さんが「JUNE」を盛り上げようとしていたころに、この手の作品があったなぁと思い出す) 文章体が、こうしたテーマにしては、荒っぽく即物的なので、深みがないと感じてしまう。
 単純に、テーマそれ自体や、プロットを楽しむというか。

 鏡花的な文章だけが耽美じゃないと言われれば、たしかにそうなのだけど。テーマにそぐわぬ(?)荒っぽさが面白い、という読者もいるかもしれない。


 先程も書いたように、文壇史からは無視、あるいは抹殺されてきたような、非日常的で退廃的なテーマという意味では、復刊で次の時代に存在を知らしめておくのは有りなのかもしれない。このごろは、こういうテーマを、こんな風に書く作家さんも減ってきてる感があるので。








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“マイケル・サンデルと政治哲学” [論説本]

オンライン書店ビーケーワン/マイケル・サンデルと政治哲学


 NHKで放送された「ハーバード大学白熱教室」が話題になっていたサンデル教授。近いうちに来日もされるとか。
 教育チャンネルで再放送されていたものを(全部ではないけれど)見たけれど、ユーモア溢れる話ぶりや、学生たちの議論を裁く奉行ぶりが、人気になる理由かなぁと。
 その学生たちの議論も面白かった。


 サンデル教授の「正義~」は積ん読状態。購入したけど、まだ手を付けていない。
 bk-1から来た↑特集の案内に載っている関連本も、どれも興味を引かれるけれど、読む時間があるかなぁ。
 いや、時間はあるけれども、気力、体力が続くかしらん、と自分のことながら心配。

 とりあえず「正義~」に取り組んで、それから順に図書館に予約を入れていこうと、思ってはいるけれども。


これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
マイケル・サンデル Michael J. Sandel
早川書房
売り上げランキング: 7



★はてなキーワード:これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学


 
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今度は、革ひもでネックレス作りに挑戦 [クラフト]

 キットなのだけど、毎月、革紐やヘンプを編んだり組んだりして作るアクセサリーに取り組んでいる。ブレスレットかネックレスのどちらかが作れるようになっているのだけど、首に何かを下げるのが苦手な私。もっぱらブレスレットばかりを作ってきたのだけど。

 今月は、ストラップかネックレス。↓写真のように、トップの黒蝶貝がとても綺麗だったので、ストラップにするには惜しいというか、やっぱりネックレスの方が合うよな~と思い、そちらにチャレンジしてみた。


革ひもを編んだネックスレス
革ひもを編んだネックスレス



 紐同士を編んだり、組み合わせたりするのは、だいぶ慣れてきた。キュッと一度、締めれば、何度もぐいぐいやらなくても、元々滑りのわるい材料なので大丈夫だということも分かってきた。

 何より、思っていた以上に簡単。紐を途中で切るのも、巻いた紐の間に通して引き締めれば、特別なことを――ノリやボンドで止めたり――しなくてもオーケイ。


 デザインによっては、パーツを使ったりするのもあるのだろうけど、それはこれから。


 
手づくりの革ひもアクセサリー―天然素材だから気持ちいい結ぶ、編むかわいい小物

手づくりの革ひもアクセサリー―天然素材だから気持ちいい結ぶ、編むかわいい小物

  • 作者: 尾崎 美穂
  • 出版社/メーカー: 池田書店
  • 発売日: 2009/06/12
  • メディア: 単行本








 ↑図書館で借りてみた本。今のところ、「ねじり編み」「平編み」「ひと結び」といった(多分)基礎的な技法しかやっていないけれども、そうした基礎技法(?)のみで、作れるものが載っている。それでも組み合わせで結構、いろいろなアクセサリーが作れるんだなぁと感嘆。


 この本を返すべく図書館へ行ったら、棚に色々な編み方の載っている本があった。
 いわゆる「三つ編み」「四つ編み」といった技法や、アジアンノットな技法も合わせたりと、なかなか奥が深い。
 順にトライしてみよう。


★借りてきた本:



ヘンプとウッドビーズで作るアクセサリー

ヘンプとウッドビーズで作るアクセサリー

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 雄鶏社
  • 発売日: 2006/05
  • メディア: 大型本







 雄鶏社のものなので絶版……。
 どこか他社が出してくれないかな。





むすんでつくるヘンプのハンドメイドアクセ (Heart warming life series)

むすんでつくるヘンプのハンドメイドアクセ (Heart warming life series)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本ヴォーグ社
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 単行本



 こっちは可愛らしいものが多い。結び方も結構、多彩。
 ただ……やっぱりこういう実用書は、絶版になるのも早いんですねぇ。



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南高梅の梅干し [日記・コラム・つぶやき]

 ゴールデンウィークに勝浦温泉(南紀)へ行き、お土産に“甘~い梅干し”を買ってきた。
 以来、ハマってしまって、せっせとお取り寄せしている始末。



 これは、そのとき食べたものとは違うのだけど、珍しいので貼ってみた。「バナナ風味」なんてねぇ。


 
 



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