可夢偉は残念だった、韓国GP [他スポーツ]
鈴鹿で表彰台。心地よい時間が、もう少し長く続けばよかったのになぁ。
と思ってしまいました。
レースとレースの間が、2週間空くこともあるだけに。(日本と韓国では近すぎて、そうもいかないだろうけど)
可夢偉については、それなりにニュースを追っているけれど、F1レースの大ファンというほどでもない。
(スカパーに入るほど見たいわけでもない。まぁ録画だけどBSで見られるからいいか、くらい)
昔、鈴鹿(日本)か韓国か!なんて開催地の取り合いをしていけど、いつの間に両立しちゃってんだろう、なんて。
年間20レースは、負担が大きすぎると批判の声もあるようですね。
鈴鹿ファンとしては、ここは無くしてほしくないな。
アジアが増えるのはわるくないと思うけど、さすがに人工芝を引っかけて走る、ってのは恥ずかしい。
なんとか改善してほしいなぁ。
『パーフェクトプログラム』読了 [他スポーツ]
パーフェクトプログラム―日本フィギュアスケート史上最大の挑戦
- 作者: 田村 明子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/03
- メディア: 単行本
前著の『氷上の光と影』がトリノ五輪について書かれたものだとしたら、今回の本は、バンクーバー五輪について、といったところか。
とはいえ、前半の部分は、あとがきでも触れられているように、五輪が始まる前に書かれたもの。後半部分が、五輪後の原稿。なので、選手個々の逸話が、前半と後半で少しずつ被っている。
そのあたりは、やはりあとがきで筆者が、五輪の前に考えていたことと、五輪の結果を受けての考察とでどれくらい落差があるか、あるいは無いかを見てほしい、とも書かれているので、重複はあえて直さなかったのだろう。
前半部分にある山田満知子コーチと、浅田姉妹、近ごろ進境著しい村上佳菜子選手との逸話は、なかなかに興味深い。伊藤みどりさんについての逸話も懐かしい。
でも、筆者は違うが『フィギュアスケートに懸ける人々』に載っている話と被る部分が多く、すべてが新鮮というわけでもない。(それについては以前にも書いた。
目新しいところといえば、元強化部長の城田さんと久永さんの話。背任騒ぎで辞任ということになったけれど、彼らが情熱を持って盛り上げようとしていたことが伝わってくる。(ある意味、手弁当だったゆえの横領騒ぎだったのだ、とも読める)
ファンの中には、城田さんの悪口を言う人もいるようだけれど、野辺山合宿や、荒川静香選手(当時)への強化策など、素人ファンからしても、拍手を送りたい事柄は山ほどある。
「メダルをどう獲るか、訊いてくれれば、いくらでも教えるのに」という城田さんの言葉は深い。
ただ、選手個々について書かれた部分が面白いかといえば、それはノー。
以前のエントリーで、
“やはり選手や関係者に近い方が持っている情報は濃いはず、と思われるので”
と書いたけれども、雑誌やネットに上がった記事、さらにはTV番組で紹介された事柄の焼き直しが多く、五輪の結果についても、見たままでしかない。 (もっとも、そうしたものを読んでいない、見ていない人にとっては楽しいかもしれない)
私としては、五輪前の章は、大会や戦績を書き連ねるだけでなく、その時々の選手たちの練習風景や取り組み、気持ちなどを、
五輪後の章は、「なぜ、○○選手は、ミスしてしまったのか」「○○選手は、ミスのない滑りができたのか」といった、本当の意味での裏話が読みたかった。
メンタル面は、コンディションは、選手村で選手たちはどう過ごしたのか、過ごさなかったのか。
スタッフは、コーチは等々、「パーフェクト・プログラム」を滑るために選手(とそのチーム)が、五輪にどう臨んだのか。
そうしたことが、一番知りたかったこと。
その意味では、少々がっかり。
別の“ジャーナリスト”の記事を、あるいは専門誌などを読め、ということか……。
あれこれ辛口な批評を書いたけれども、私が五輪のフィギュアスケートに対して――というより新・採点法に対して、か?――疑いの眼を向けるようになったのは、この筆者の前著『氷上の光と影』による。
いわゆる“妄想”をあれこれ考えるようになったのも。
なので、この本の真骨頂は、五輪にはつきものといっていい、国同士の対抗意識と、それ故の行きすぎた暗躍(といっては言い過ぎなら活動、か)の話、かもしれない。
それは翻って、プルシェンコ選手が発言していた“4回転”をどう評価するか、という話にも繋がってゆく。
ここでは、「Number」ネット版にも載っていた、プルシェンコ選手に対する批判メールの話が取り上げられ、それに対する筆者の感想も書かれている。
メダル争い、成績、となれば、ジャッジングに触れないわけにはいかない。“テクニカル・ジャッジ”の天野真さんのコメントをチラホラと挟んで、納得できる“筋”を探そうとしているけれども……。
そもそも、ジョニー・ウィアー選手について、筆者自らが、「低く抑えられたジョニー・ウィアー選手の得点」 などとタイトル立てまでして書いているのだから、読んでいるほうは、半信半疑になるだろう。
どうしても矛盾が生じてくる。読者を納得させようという文章と、筆者自らが疑念を向けている文章と。
あとは、「音」について。今回の五輪で目立ったミス。この本でも触れられている小塚選手のフリー、高橋選手のSP。(ミスではないが、ライサチェック選手のフリーについても)
書かれていないが、レピスト選手のSP(だったか)の出だしの音のミスもあったなぁと思い出す。
ただ、そうした筆が、前著では全開だった女子の選手たちに向かっては、今回はあっさりした記述のみなのは、どうしてなんだろう?
書きづらいのか、それとも筆者本人が、女子については、大した“裏”などないと本気で考えていたからか。 (――その証拠に、ユナ・キム選手について、韓国の連盟はカナダのコーチ陣に丸投げ状態で、ほとんど関わっていない、と書いている)
余計な話。
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『パーフェクトプログラム』 [他スポーツ]
フィギュアスケートの本。
オリンピック、そして世界選手権、の興奮さめやらず。
の今、チラホラと関連本が出ているようだけれど、興味を引かれたのがこれ。
パーフェクトプログラム―日本フィギュアスケート史上最大の挑戦
- 作者: 田村明子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/03
- メディア: 単行本
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以前のエントリーで『氷上の光と影』について書いたけれど、同じ著者による本。
“裏側”について詳しい著者のこと、今回のバンクーバー五輪についても言及してくれていればありがたい。
ネット時代の今、ずいぶん昔から見てきているファンの方、会場へせっせと足を運んでいるファンの方などが、ブログなどにあれこれ書いて“教えて”くれるけれども、やはり選手や関係者に近い方が持っている情報は濃いはず、と思われるので。
『氷上の光と影』の感想 [他スポーツ]
バンクーバー五輪でのフィギュアスケートの結果は、悲喜こもごもといったところ。
まずは、男子シングルの高橋大輔選手の銅メダル獲得は、初のメダルということもあって単純にオメデトウ!と言える。
翻って女子は……。
浅田真央選手が銀メダル獲得! とはいえ、3位(銅メダル)にすべり込んだ選手と、1位になれなかった(銀メダル)の選手では、気持ちに雲泥の差がある、という。
そりゃそうだ。
少し前から、モヤモヤしたものがあって、それでも、この本に書かれているような、“国と国との利害関係”が、採点に及ぼす影響は、新・採点法になって緩和されたと思ってきた。
- 作者: 田村明子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/02/24
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ここに書かれた「影」は、少々妄想が過ぎないか。
そんな風にも考えていた。
単に目をそらしてきただけだったかもしれない……。
章の始めは、トリノ五輪。
日本人には――フィギュアスケートファンには、と言った方が正しいか――嬉しい結果となった“良い”大会だったけれども。
裏側に存在した“ロシア対北米”の闘い。
当時は、ミス2位と言われていたコーエン選手と、難病を抱えていると報道されていたスルツカヤ選手、の対決に注目が集まっていた。
だが、それぞれの選手が抱えている状況ゆえに、この結果は仕方ないか……と考えていた。
ある意味、埒外にいた荒川さんが、気持ちの上で余裕があり、プログラムにも余裕をもたせて“魅せた”。それが、金メダル獲得という皮肉な――コーエンやスルツカヤにとって、という意味で――事態に至った。
そのような論調に読める。
もちろん、荒川さんの頑張り、ノーミスの滑りあってこその結果であることは確か。
けれども、今回のバンクーバー五輪をふりかえってみれば。私が妄想が過ぎると思ってきたことは、未だに厳然とあるらしい、と分かった。
いや、新・採点法になって、むしろ審判団はやりたい放題、恣意的に順位を付けられる、らしい。(ソースを探索中)
溜息。
いったい、そこには、どんな“意思”が存在するのやら。
戦略なのか、そうでないのか……。
かつての対立軸は、単に舞台を東洋に移しただけのようだ。(いや、コーチのことを考えれば、そうでもないのか?)
もちろん、対立といっても、伊藤みどりさんのころのような、美と技などといった単純さはない。もっと複雑に入り組んでいる――広告代理店とか所属事務所とか――ようで、もう見るのをやめようかと思ったりもする。
懸命に練習に励んでいる選手たちが哀れ。
以前に借りたフィギュアスケート関連の本 [他スポーツ]
もうじき、バンクーバー五輪が始まる。
フィギュアスケートに関しては、3枠フルに使える、錚々たるメンバーが揃っている。……にも関わらず、不安が残る。
いろいろな意味で。
以前に、フィギュアスケート関連の本について、図書館へリクエストを出してきた、と書いた。
そのときの本についての感想を少々。
まずは、荒川静香さんの『フィギュアスケートを100倍楽しく見る方法』
- 作者: 荒川静香
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/11/17
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こちらは、完全に「案内本」だった。このところの日本でのフィギュアスケートの盛り上がりに、五輪もあるし、見てみようか、という人への“見方”の本。
まぁ、形となって残るものなので、あまり突っ込んだ(本音等の)内容は入れられなかったのだろうけれど、採点法や選手への言及も、優等生的というか、世間にでまわっている論の範疇を出ないのが、ちょっとだけ不満だった。
対談などでは本音を漏らしているようだし、全体的には“荒川さんの見方”を書いたものでもあるので、そういう書き方にしてほしかったなぁ、という気持ちはある。
優等生的とはいっても、他の選手が書いていたら、また違った視点を感じただろう、という意味で。
次は『フィギュアスケートに懸ける人々』
フィギュアスケートに懸ける人々-なぜ、いつから、日本は強くなったのか (小学館101新書)
- 作者: 宇都宮直子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/01/14
- メディア: 新書
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他業種を追いかけていた方が、好きで見続けてきたというフィギュアスケート。
そのフィギュアスケートの選手を多く輩出している“スケート王国・愛知”、に興味を抱き、そのジャーナリスト魂でもって、歴史などを追ったドキュメント。
まぁ、伊藤みどり以来、地元出身の選手を見続けてきた地元民としては、既視感のある記述も多く、あまり新鮮味はなかった。全国版だったのかどうか分からないけれど、大会やショーがあれば、地元紙に詳しく載ってきたから。
ただ、その“歴史”の大元が、近ごろ注目!の小塚崇彦選手のおじいさまにある、というあたりの詳しい記述、そしてその息子である小塚選手のお父様との関係などの話は面白かった。
こちらも、初心者の方へ、といったスタンスなので、さらっと読めるし楽しいけれど、もう少し突っ込んだ内容も読んでみたい、知りたい。
そうした物足りなさは残る。
“氷上の華”特集 [他スポーツ]
ネット上のニュースサイトもそうだけれど、朝夕聴いているラジオでも五輪ネタが増えてきた。本のサイトでも特集を組んで関連本を紹介しているよ、とお知らせが来た。
◆オンライン書店ビーケーワン 氷上の華・フィギュアスケートの世界
競技会、あるいはショー的な番組や舞台(近いところでは“ディズニー・オン・アイス”くらいだけど)を見るのは好きだけれど、雑誌や本を熱心に買って読むほどではない。
ただ、荒川静香さんが出されたというので、ちょっと気になったのは、この本。
- 作者: 荒川静香
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/11/17
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「ジャンプの回転不足は、なんで大きな減点になるの?」「コーチって、どんな人?」 有力選手たちの実力や、名コーチの教授法など、フィギュアスケートの不思議や疑問に、荒川静香が答えます。
「新採点法」になって、格段に分かり易くなったけれど、それでも首をかしげることが多々ある。そうしたことも含めて(ときにため息をつきながら)見てきた者としては、競技会で出される得点そのものに関しては、今さらどっちでもいい、と、あまり熱くならないようにしているのだけど。
ただ、新旧、両方の採点法で競技をされてきた(元)選手の視点は、興味がある。
どう対処されてきたのか、ということも(書かれているかどうかは分からないけれど)
ということで、図書館へリクエスト。
↑特集に載っている本のなかでは、『フィギュアスケートに懸ける人々』に興味を引かれた。著者は、浅田真央選手を追っているジャーナリストさん? 愛知がフィギュア・スケート王国になる過程も書かれている様子なので、ますます興味津々。
フィギュアスケートに懸ける人々-なぜ、いつから、日本は強くなったのか (小学館101新書)
- 作者: 宇都宮直子
- 出版社/メーカー: 小学館
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あとは、特集には出ていないけれども、『氷上の光と影』という、いわゆる裏話的な話題を取り上げた本も少し前から読んでみたいと思っていて、ついでにリクエストを出してきた。
- 作者: 田村明子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/02/24
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“関連本”には興味ないと言いながら、一気に入れたなぁ。我ながら現金。
フィギュア・スケート全日本=五輪選考会 [他スポーツ]
浅田真央選手のショート・プログラム(SP)、不思議なもので、きっちり内容が入ると、重々しく感じていたワルツが軽やかに聴こえた。
対してフリーの重厚さも、やはりジャンプ等の技がちゃんと決まると、良い曲に聴こえてくる……って、もともと良い曲なんだけどね。ラフマニノフ、好きですし。
近ごろ、ゆったりのったりが自分のキーワード。競技会も楽しむけれど、単にショーとして呑気に見られるエキシビションが、このごろの私には合ってる、かな。
今回の全日本のエキシのなかで、個人的に注目株は村上佳菜子選手。とくにエキシで滑っている『ミス・ボルチモア・クラブ(蟹のほうね)』という曲が、こうしたショーにはピッタリで、とてもいい。
プロのオープニングの、ちょっとたどたどしいダンスも、この曲の場面、“これからダンスを習う”物語に重なって楽しい。