『インストール』文庫版 [小説]
綿矢 りさ by Amazon
文庫本になりましたね。
新作の短編『You can keep it.』も収録されているとか。
作者の綿矢りさは、『蹴りたい背中』が芥川賞になって一躍、話題の人になったけれど、私個人では、この「インストール」の方が好き。
『蹴りたい~』は、たしかにブンガク的には深化していて、傑作かもしれない。『インストール』では、芥川賞は無理だったろう。でも、オハナシ的には、こちらのほうが楽しい。
ちょいと引きこもり気味な、受験勉強に飽きた?女子高生が、エロ・チャットのバイトをする。誘ってきた小学生の男の子は賢くてナマイキ。その子の母親は、ちょっとピントがずれている。
でも、その辺の描写の軽いフットワークが、“重い”純ブンガクに疲れた頭にはちょうどいい。
正直、『蹴りたい~』は、読み通すのが苦労だった。“教養”としてでなければ、放り投げていたところ。テーマもプロットも私のシュミじゃない。
ああ、勝手なこといってるなぁ。(^_^;
『You can keep it.』は、どちらかと言えば『インストール』に近い作風らしくて興味はあるけど、批評は賛否両論のよう。
だとしたら、むしろ私は読んでみたい。
文庫本だと、うちの近所の図書館には入らないし……。うう、買って読むしかないのか。
『精霊探偵』 梶尾真治 [書籍、雑誌]
梶尾 真治
by Amazon
あの『黄泉がえり』、そして最近の映画化『この胸いっぱいの愛を』の原作者の、ハードボイルド作品、だそうな。昨日の中日=東京新聞、夕刊は「自作を語る」コーナーに、写真入りで載っていた。
表紙は猫。物語の中にもニャンコが出てくるらしい。猫もの(?)には弱い私。『我が輩~』の昔から、というのは大げさだけど、ジャンル問わず、つい手を伸ばしてしまう。
タイトルの精霊という言葉を聞いて、中学生の娘が怖がってた。彼女は極端なお化け恐怖症。私もだけど。
なのにハードボイルド? よくわからない。けど、面白そう。
ユーモアあふれる作品と同時に、泣かせる話も得意な作者。まぁ、『黄泉がえり』の場合、原作よりも映画のほうがいい、という感想もちらほら聞くけど……。
とりあえず、図書館へ行って予約、予約。
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『精霊探偵』
『楽園の鳥―カルカッタ幻想曲―』 [小説]
寮 美千子
が、第33回泉鏡花文学賞を受賞したそうです。
寮美千子さんの著作は以前から気になっていて、順に読みたいと思いつつ、なかなかかなわないでいる。カテゴリーも、いつもなら「児童書」に入れるだろうけど、この本は、著者初めてといってもいい大人向けの本、だそうで、その分、感想もいろいろみたい。
まぁ実際、読んでみないとわからないけれど。
これまでの代表作と言えば、『ノスタルギガンテス』
寮 美千子
静謐、という言葉がぴったりの作者だと思う。
私が好きなのは『星兎』。文字どおり、“うさぎ”と主人公の男の子の冒険(?)が美しくて楽しい。括れば、ファンタジーということになるんだろうけど、一風変わった不思議な雰囲気が漂っていて、浸ってしまえば心地よいんだけれど、「訳わからん」と言ってしまえばそれまで。いわゆる“読者を選ぶ”本のひとつなんだろうなぁ、とも思う。
ラブ・ストーリーとも読める、という人もいるけどね。
寮 美千子
『楽園~』に戻れば、「インド」「一人旅」「精神世界」というキーワードが飛び交っていて、むむ? という感もあるけれど、まずは取り組んでみようかと。
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『楽園の鳥』
クイック・ジャパン (Vol.62) [書籍、雑誌]
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とあるポイント・サービスのページを眺めていたら、山下達郎の顔が表紙にどどーんと載っているではないの。ミーハーな雑誌に載るわけはないんで(^_^;、んん? と思ってみてみたら、「クイック・ジャパン」だった。
62号は、達郎の特集号。インタビューから始まって、“達郎の子どもたち(影響されたミュージシャン、てことね)”なんて項目が並んで、これは“買い”でしょう。
“小泉チルドレン”という言葉が飛び交うようになって、“子ども”というのがキーワードになったみたいな今日このごろ。まぁ、達郎の場合は、世代的にも、そう言えるのかも。
愛知万博のとき、ロボット・メッセを見に行ったのだけど、関わっている人たちは、すでに「アトム世代」ではなく、「ガンダム世代」という事実に少々、おどろかされたのだけど――それだけ、世代が移ってきているってことに――音楽の世界も、刻々と移り変わってきてる、ってことなんだなぁ。感動と同時に無常観も感じてしまうのだけど……。
まぁ、それはいいとして。早速、本屋に行って、探してこようっと。
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スティングのベスト盤 [音楽]
つらつらとネット・サーフィンをしていて見つけた。
- アーティスト: スティング&ポリス,ポリス,スティング
- 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
- 発売日: 2002/08/07
- メディア: CD
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ポリス時代の曲も合わせて収録、だそう。日本新装盤でもあり、以前出たものに3曲追加とあった。以前の盤は持ってないし聴いていないので、どうとも言えないけど、お得感はあるかな。
スティングは「ナッシング・ライク・ザ・サン」のLP盤(!)以来、買っていないのだけど、例によって「愛知万博公式FM放送、FM-Lovearth」でポリス時代の曲と一緒に、ちょくちょくかかっていて、懐かしくなってしまった。
「ナッシング・ライク・ザ・サン」のCD盤のほうが後に出てるみたいだけど、それはまぁどうでもイイ。良いものは、いつまでも輝き続けるのだから。★(^_^;
- アーティスト: スティング
- 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
- 発売日: 2003/08/27
- メディア: CD
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『女子大生会計士の事件簿 Dx.3』山田真哉:著 [小説]
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(はてなキーワード)
の爆発的なセールで、すっかり有名になってしまった山田真哉氏ですが、彼の元祖的(?)会計書、萌ちゃんシリーズを忘れることはできませんです。
とはいえ、第3弾が9月に出てたこと、まったく知らなかった私……。(×_×;)あんなに待ち焦がれて(?)いたのに。
だって、ねぇ。第1弾、第2弾と立て続けに文庫化されてから、この3作目が文庫になるまでずいぶんかかりましたからねぇ。いっそ、単行本を買ってしまおうかと思ったくらい。
でも、今回の文庫化にあたって、新作も追加されているというから、やっぱり待っててヨカッタ。できるなら、第4弾も、さっさと文庫にして欲しいよ~! 角川さん、お願いします。『さおだけ屋~』のヒットを待たずに、萌ちゃんシリーズはコミックスにもなって、なかなかの人気作というではないですか。様子見なんてしてないで。
さて、私が読むより先に、娘が夢中になってるので、中身をどうこう言うことは今の段階ではできなくて残念。でも、彼女、クスクス、ケラケラ笑いながら本から目を上げないので、これまでの作品以上に元気ハツラツ、おかしな事件がいっぱい起こっているんでしょうね。
とくに追加作の「神様のゲームセンター」は、これまでの会計に関する事件とは少しニュアンスが違う、けど面白かったと言っていたから、単なる啓蒙書というだけでなく楽しめそう。
お~い、娘。早くこっちへ廻せよ~♪
podcasting――ポッドキャスティング [ニュース・クリップ]
@Niftyのメルマガに、
というのがあって、早速、見に行ってみた。
ブログとポッドキャスティングを両方チェックするには、ブログクリップのようなRSSリーダーとiTunesの2つが必要でめんどうですね。
そこで、マイニフティのブログクリップは、iTunesなしで、ブラウザー(&プラグイン)だけで番組の新着をチェックして、その場で聞けるようにしました。
「愛・地球博」の終幕近く、ユーミンの「Smile again」が発売されたのはいいけど、CDはなし。iTunesでのみ扱いあり、とされて、ついiTunesをダウンロードしてしまった。「Smile again」を購入するつもりだったんだけど、いざとなったら躊躇してしまって、そのまま。
パソにiTunesだけが残って(?)いて、iPodもないのになぁ、と考えていたところへ、上記のニュース。
こりゃいいわ。またもや、黒ヒョウの本性を現し(古い?)、ブログクリップもそこそこに、ポッドキャストを提供するサイトを探しに行った。
そうしたら、あるわあるわ。結構、面白そうなサイトが。
愛・地球博公式FM放送、FM-lovearthがなくなって、胸にぽっかり穴が開くというか、少しばかりダレてたところへ、このサービス。音楽ソースそのものが、著作権の問題もあるのか、流れているところが少ないのは寂しいけど、自由気ままな喋りのユル系もあって、なかなか楽しめる。
今月末には、ホリエモンとの対談の様子も流されるそうだし、これからどんどん増えてくるんだろうなぁ。これも楽しみ。意外に、個人がやってる放送が多くて、びっくりしたけど。
チベットからやってきた歌姫たちのニュース [音楽]
朝、FM愛知を聴いていたら、系列FM東京からの番組(6sence)内で、「シュエリエン(Xuelien)」というユニットを紹介していた。
だそうで。
パーソナリティの七尾藍佳さんが「エニグマみたい」と言っていたけど、本当にそう。高音の、ちょっとキンキンする声が、独特の抑揚を持って歌われると、いかにもアジア的というか。
↓こちらは第2弾シングルってことですかね。
↓こちらは11月23日発売予定。どうやら、アルバムのよう。
- アーティスト: シュエリエン,福岡ユタカ
- 出版社/メーカー: テイチクエンタテインメント
- 発売日: 2005/11/23
- メディア: CD
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『○○○○始末人』シリーズ文庫化 [コミックス]
はらせぬ恨みをはらしてくれる闇の始末人河内入野と白市高屋、そしてダチョウの小鳥さんたちの必殺技が冴える!!
文庫化されてたの、気づかなかった。
↑第1巻
コミックス版は、当時、書店でバイトしていたので、「仕事のために」裏で読んだ。(^_^;
そうはいっても、あとで買ったけどね。手元に置きたくて。
↑第2巻
最初に載せたコピーを読んでも、絵柄的にも、決してベストセラーになるタイプの作品ではないと思う。独特の世界観があって、ストーリーも一筋縄ではいかなくて。
でも、ファンにとっては、愛すべき主人公たち、物語たちなんだよね。ずっこけたギャグも、ときに大仰なセリフまわしも――って、それもギャグの一種なんだけど――結構、深い意味が読み取れたりして、なかなかクセモノなんです。
↑第3巻
↑第4巻
一応、コミックス版は全部持ってるけど、ずいぶんくたびれてるし……。それに、それぞれ、コミックス版には未収録の作品が載ってるそうで。う~ん、全部、買い直そうかなぁ。
↑第5巻
『ビーズ・ニュース10』 [クラフト]
ビーズ・ニュース10 (光文社女性ブックス (Vol.127))
- 作者: 別冊女性自身編集部
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/10/08
- メディア: 単行本
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今月発売の新刊。なんだか出るのが早い。夏に「9」を買って、ろくに作品を作っていないのに、もう次の巻?
元々暑い名古屋。猛暑のせいもあった。「愛・地球博」にちょっぴりハマって、気持ちがそっちへ向いていたこともあった。
近ごろめっきり涼しくなった空気の中でなら、落ち着いて作れそう。
そんなごたくも、言い訳でしかないけどね。(^_^;