以前に借りたフィギュアスケート関連の本 [他スポーツ]
もうじき、バンクーバー五輪が始まる。
フィギュアスケートに関しては、3枠フルに使える、錚々たるメンバーが揃っている。……にも関わらず、不安が残る。
いろいろな意味で。
以前に、フィギュアスケート関連の本について、図書館へリクエストを出してきた、と書いた。
そのときの本についての感想を少々。
まずは、荒川静香さんの『フィギュアスケートを100倍楽しく見る方法』
- 作者: 荒川静香
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/11/17
- メディア: 単行本
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こちらは、完全に「案内本」だった。このところの日本でのフィギュアスケートの盛り上がりに、五輪もあるし、見てみようか、という人への“見方”の本。
まぁ、形となって残るものなので、あまり突っ込んだ(本音等の)内容は入れられなかったのだろうけれど、採点法や選手への言及も、優等生的というか、世間にでまわっている論の範疇を出ないのが、ちょっとだけ不満だった。
対談などでは本音を漏らしているようだし、全体的には“荒川さんの見方”を書いたものでもあるので、そういう書き方にしてほしかったなぁ、という気持ちはある。
優等生的とはいっても、他の選手が書いていたら、また違った視点を感じただろう、という意味で。
次は『フィギュアスケートに懸ける人々』
フィギュアスケートに懸ける人々-なぜ、いつから、日本は強くなったのか (小学館101新書)
- 作者: 宇都宮直子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/01/14
- メディア: 新書
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他業種を追いかけていた方が、好きで見続けてきたというフィギュアスケート。
そのフィギュアスケートの選手を多く輩出している“スケート王国・愛知”、に興味を抱き、そのジャーナリスト魂でもって、歴史などを追ったドキュメント。
まぁ、伊藤みどり以来、地元出身の選手を見続けてきた地元民としては、既視感のある記述も多く、あまり新鮮味はなかった。全国版だったのかどうか分からないけれど、大会やショーがあれば、地元紙に詳しく載ってきたから。
ただ、その“歴史”の大元が、近ごろ注目!の小塚崇彦選手のおじいさまにある、というあたりの詳しい記述、そしてその息子である小塚選手のお父様との関係などの話は面白かった。
こちらも、初心者の方へ、といったスタンスなので、さらっと読めるし楽しいけれど、もう少し突っ込んだ内容も読んでみたい、知りたい。
そうした物足りなさは残る。