「はやぶさ、いよいよ帰還」 [サイエンス、天文]
帰還といっても地上に“戻る”のは採取用カプセルのみ。本体は、大気圏突入で文字通り“燃え尽きる”。
そこにロマンを感じた人が大勢いたということなのか、
あるいはTwitterを熱心にやる人に、関心の高い人(層)が多いということなのか、
とにもかくにも、昨夜のネットは、いろいろな意味で盛り上がっていた。
(ニコニコ動画には20万人が殺到して入れなかった人がいたし=この私、``r(^^;)
和歌山大の流したユーストリームも、大勢の人を集めていた)
★はやぶさラストショット (c)jaxa on Twitpic
地上に激突する瞬間に、何とか地球を見せることができないか、ということで撮られた写真、らしい。
Twitter上には、「過剰な擬人化」や、それによる感傷的な見方を批判する書き込みも散見されたが、当の関係者たち自身が、「はやぶさ」くんを、まるで自分たちの子どものように扱い、見守り、思いを託しているのだから……w
実際に、手のかかる子どものように、「仕事を全うさせるために」苦労の連続だったようだから、気持ちが入っていってもおかしくはない。
そして、そんな苦労を知っているからこそ、関係者を労る気持ちもあって、無事ミッションをやり遂げて地球に帰ってきた「子ども=はやぶさ」に対して、「ご苦労さん」「お疲れさん」、「お帰り」とつぶやいたとして、それがどうして批判されるのだろう?
★山本弘のSF秘密基地BLOG:はやぶさを迎える歌
私もそうなのだけど、SF小説ファンは皆、肯定派なのではないだろうか。
永遠ともいえる長い年月(今回は7年だけど、それでも長い)、遙か彼方(小惑星帯)へ旅する孤独な(コンピューターだけの)船。それが、無事“任務”を果たして地球へ戻ってくる。
そうした「物語」が、どれくらい作られただろう、語られただろう。
もう、それだけでロマン。
人間の果てしない能力、技術力を顕示していると共に、知りたい、理解したいという好奇心の強さ。
そうして知り得た知識を、さらに地上の人々に還元して、よりよい暮らしを作りたい、という崇高な目標――をキチンと持っている人ばかりかどうかは、分からないがw。
そうした人間の果てしない理想追求のようなものも頭に浮かんで、“感動”してしまうのだ。
もちろん、平和利用に限る、という条件付きなのは言うまでもない。
参考:◆はやぶさ カプセル落下を確認 NHKニュース
◆asahi.com:南天の天の川の前を右下から上方へ横切った「はやぶさ」と回収カプセル=13日午後11時21分、豪南部グレンダンボ近郊、赤道儀を使って3分露光、東山写す - ピックアップフォト
◆質問なるほドリ:「はやぶさ」はどんな旅をしてきたの?=回答者・はやぶさ君 - 毎日jp(毎日新聞)
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