『生協の白石さん』立ち読み [書籍、雑誌]
巷で話題のこの本、買い物ついでに書店へ入って、ページをめくってみた。
いや~、面白い。売れるだけのことはある。タイトルにもなってる“生協の白石さん”の受け答えの内容が、ケッサク。
今の若者言葉風に言うなら、ビミョーなスタンスで、卓越した言葉選びで、問い合わせ者のもとへ返事をおくる。
そのとぼけてるんだか、真面目なんだかわからないような文章を読んで、村上春樹の「海辺のカフカ本」を思いだしてしまった。
本編ではなく、海辺のカフカのサイトに送られた読者からのメールに、村上春樹が答える、という内容なのだけれど、ちょいと脱力気味な、軽妙な“お返事”が、いかにも村上春樹で、おもしろかった。
あの雰囲気に、ちょっと似てる。
もしかして、“生協の白石さん”は、あれを参考にしたんじゃないだろうか、と勘ぐりを覚えてしまうほど。
別の巷では、顧客に対する接客態度の鏡とやらに持ち上げられているようだけれど、たしかにこんな風に接してくれれば、どんな内容だって(お断りといったような)許してしまいそう。
あとは、こんな風に“余裕のある”態度で何事も取り組めたら、幸せだろうなぁ、と思う。
★bk-1
白石 昌則著
★楽天ブックス
『生協の白石さん』
2006-01-18 00:00
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