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 映画版『ガリレオ』=「容疑者Xの献身」 [映画]





 いや、初日に見に行ったのは私ではなくて、高校生の娘なんですけどね。福山雅治ファンの友人に誘われたそうで。本人も堤真一のファンということで(オジ好き?)、わざわざネットでチケットを取って、嬉々として出かけて行ったんですが……。

 「がっかり~」と言って帰ってきました。


 友人のほうは、原作のファンということもあってか、おおよそ満足して帰っていったそうです。周囲を見渡しても、若い女性の多くは、「泣いた~」とか「感動~」と喋り合っていたそうなので、娘は自分の感性のほうがおかしいのかと首をひねりながら出てきたらしくて。


 彼女の話をフンフンと聞きながら思ったのは、結論、


 ○原作ファンなら納得する。できる。

 ○福山ファンも、まあまあ。(スクリーンに出てるだけでオーケイ?)

 △テレビ版――というか『ガリレオ』でファンになった者にとっては、少々疑問符の付く作品、か。

 という具合に、二分されるのかも。


 △のほうは、娘が落胆したように、テレビ版は、あの有名な(?)福山扮する湯川教授が、“灰色の脳細胞を駆使するため”にわけのわからん計算式を空中に(紙に、黒板に)ひたすら書きまくっていくところ、だったり、柴咲コウ扮するへっぽこ刑事(!)との掛け合いだったり、「不可解な出来事・事件を物理学からアプローチしてすっきり解決!!」(@映画生活レビューから拝借)するところ、が面白かったりするわけで。


 娘「それらが全部、すっぽ~んと抜け落ちてた」


 役者を総入れ替えして失敗した映画版の『ショムニ』みたいなものか?


 まぁだいたいが『容疑者X~』は、直木賞を取ったくらいですから、いわゆる文学臭のほうが強いわけで。ミステリーというより恋愛小説だともいうし。読んでない者がえらそうにいうことじゃないけど、それまでの『ガリレオ』とは少々、色合いが違う、とは言われていたこと。それを映画版にもって来ちゃったわけだから。

 (トリック――というより事件の動機、も娘の話を聞いている限りでは、昼ドラか推理物のワイドドラマか、と思ってしまったのだけど、その辺は見てみないと何とも言えません。なにせ役者が堤真一だからな~、演技で納得させられそう)

 テレビ版の少々アラのあるドラマ(警察がヘボすぎだったりと漫画チック)のニュアンスを大スクリーンに持ち込むには、原作者を脚本家にして、新たに作り上げた方がよかった、のかもしれません。

 ――などという感想は、娘にとってのものなので、彼女の友人を含め「よかった~」と言って帰って行った人たちにとっては、これはこれでオーケイなんだろうな。

 「映画」というものを、あらためて考えさせられる話ではあります。(私自身は高い入場料を払ってまで見に行く気はないけど)


 娘は、疲れて帰ってきて、テレビで放映していた「ガリレオΦ(エピソードゼロ)」は見ずに寝てしまったけれど、録画を見なおしたらどう思うのかな。興味津々。



やっぱり二分されてるみたいですね。

 これからどんな感想が出てくるのかな。楽しみ(!?)



容疑者Xの献身


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