「ハトシェプスト女王のミイラ」? [ニュース・クリップ]
■古代女王のミイラ特定 ツタンカーメン以来の発見(asahi.com)
子どものころに『世界を驚かした7つの発掘』なる本を読み――この本、図書館には入っているけれど、今は流通していないようす――、そのなかの“カーターによるツタンカーメン/王家の谷の発掘記録”に、やたら心躍らせた。以来、エジプトも、重要なキーワードとして心に刻まれた。
そんな私にとって、このニュースに目が輝かないはずがない! (ノ*゜▽゜*)
まだまだ時代は神秘を(今とは違った意味で)奉っていたころ。ムー大陸の謎、アトランティスの謎、UFO、ピラミッドの謎、etc. 7不思議は、消えたわけではないだろうけど、今以上にメディアで取り上げられることが多かった。
“ツタンカーメンの呪い”話も、お化け話は嫌いなはずの私が、妙にワクワクして読んだ。
後に、その王家の谷の写真集を買い、目を奪われたのが、「ハトシェプスト女王の葬祭殿」。切り立った崖の下に、壮大かつ清楚な装いで建っている。
エジプトに王は多けれど、女王はクレオパトラを除くと、それほど史上に出てこない。よけいに興味を引かれて、図書館などで本を探しては読んだ。ただ、紀元前1500年ごろの人ということで、ツタンカーメン同様、詳細はわからなかったけれど。
ニュースによると、このミイラは、
1903年に英国の考古学者ハワード・カーター氏らがルクソールの「王家の谷」で発見した2体の女性ミイラのうちの1体。
なんですね。長い間、博物館に安置されながらも、誰とは特定されていなかった、と。
特定するのに、“CTスキャン”や“DNA鑑定”を使ったというあたりが、今という時代を感じる。ようやく、そうした先端科学が有効に働く時代になってこそ。感慨が湧きます。
それにしても、女王である、という目で見ると、(ミイラが)本当に王者らしく見えてくるから不思議。いや、もちろん、ミイラにしてもらえるくらいだから、身分の高い人には違いないんですけど。