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 『源氏物語の時代―一条天皇と后たちのものがたり』 [書籍、雑誌]





 源氏物語千年紀。

 久々に書店へ行って、文学の棚を物色してきた。そこは、住宅街にあるショッピングセンターに入っている店なのだけれど、それにしては街中と同じような“知的”なラインナップになっているのが便利。少し前まで、源氏物語千年紀特集として(文庫に限ってだが)、いろいろな翻訳本が並んでいた。

 そんな風に、頻繁に書店に行くことがなくなったせいか、新刊の情報にひどく疎くなった。『千年の黙』を知ったのも(2003年刊!だというのに)最近で、やっと読了。感想を書いておこうと思ったのだけれど、こちらの本を知って、読んでからにしようかなと思った。


キーワード:源氏物語の時代―一条天皇と后たちのものがたり (朝日選書 820)


 というのも、こちらのはてなで、大塚ひかりさんがブログを始められて、そこに興味深い話が書かれていたから。

本二冊 - 大塚ひかりのポポ手日記

「紫式部はどうして『源氏物語』を書いたか、彼女の人生に何があったのか知りたい」みたいなことを、何年か前、学者の集まりで言ったら、

「『源氏物語』と紫式部を関連づけて論じるのはおかしいんだよ。そもそも紫式部の自筆本なんて残ってないんだし。あれは定家の作品といってもいいんだから」

と言われて、

 うへぇ、そんなことを言う人がいるんだ~。びっくり。

 そりゃたしかに仰るとおり、でもそれを言っちゃあおしまいよ、という話ではないか。だが、この『源氏物語の時代』を読んで、むしろその学者のほうがおかしいとわかった、みたいなことを書かれている。

 こうした関連本も、ちゃんと読んでみなくちゃね。


 ちなみに、娘が学校で学習しはじめたせいか、あれこれ解説本を欲しがって。図書館へ行ったら、寂聴さんの訳本があったので、借りて(私のほうが)読んでいる。昔、円地文子さんの訳を読み始めて挫折したのは、単なるナマケだったのか、そうじゃなかったのか……。それにしても寂聴訳、読みやすい。分かりやすい。

 両方読んでから、感想をつらつら書いてみよう。



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