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 ホテルやカフェでトーストに付いてくるジャムのこと [日記・コラム・つぶやき]




 自慢じゃないけど、トーストや焼きパンに付けるジャムは、たっぷりと使いたいタイプ。

 ホテルや街の洒落たカフェへ行くと、サラダバーにパンの山があったりする。すぐ脇のカゴには、様々な種類のジャムの小さなパッケージが、これまた山のように積まれている。一つ一つ小さく梱包された、サイコロみたいなアレ。

 親切と言えば親切。清潔。一口サイズで使い切りサイズ。


 でも、以前に喫茶店によく置いてあった、マーガリンとジャム用に仕切りの付いた入れ物、あれを思い出すと複雑な気持ちにもなる。

 まず、ゴミが増える。

 最初に書いたように、これじゃ足りなーいという(私のような)人には、二つ三つ分必要だったりする。でも、すべて使い切ればよいけれど、うまく食べられなかったりしたら、即残飯行き。モッタイナーイ。


 今のような形(タイプ)になったのは、過去に使用されていた容器が使いづらい、あるいは他の人が使った後のものを差し出されるのに抵抗感を覚える日本人の潔癖症、といった面があったのだろう、とは思う。

 すべての人が常識的に、きれいに使ってくれるとは限らない。喫茶店によっては、店員が気を配って、いつも清潔に整えていたのも覚えているけれど、そうではないおおざっぱな店もあった。


 そうした経緯で、使い切り(使い捨て?)のものが出てきたのだろうとは想像が付く。

 さらには、今の形、サイズに至るまでに、TVのドキュメンタリー番組(プロジェクトXのような)に紹介されるような、開発部の人々のあれやこれやの試行錯誤、があっただろうことも。


 それらの諸々を噛みしめても、やはり抜けない気分はある。この分量でいいでしょ。いや、この分量を使いなさい。

 そう“押しつけられている”感じ。


 考えすぎだよ。家人は言う。たしかにね。

 でも、一度そう感じ始めると、ペロッと蓋をめくるたびに溜息が出てしまうのはどうしようもない。


 まぁ、これだけで「我慢」しなさい、と言われている、と思えばいいか……。

 

 



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