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 やっと『EUREKA ユリイカ』を見た。 [映画]


ユリイカ(EUREKA)
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 うう、ムズカシイ映画だった……。遙か昔、タルコフスキーの――なんだっけ、ワンカットのすご~く長い映画を見たときみたい。

 とはいえ、役所広司をはじめとして役者がイイので、(訳わからん)ということはない。宮台真司氏の賛辞をさんざん聞いたあとなので、そういう“眼”で見られるということもある。(^_^;

 

あの、少年によるバスジャック事件、を予見したような内容。

 というのが大方の評だったようだけれど、この映画の“犯人”は一応、成人。

 この事件で傷ついてしまった人々のその後が本当の主役。

 傷つく、とひと言で言ってしまうと浅くなるけれど、事件に遭遇した人々は、事件でのみ傷ついたわけじゃないんだよね。セカンド・レイプという言葉があるけれど、彼らを取り巻く環境というか、周囲の人々の態度や言葉などで、さらに傷つけられてゆく有様が描かれる。

 人間て、なんて業が深いんだろう。

 バスに乗り合わせたのは、偶然でしかないのに。誰がそこに居合わせてもおかしくなかったのに。

 ネタバレ。

 陰鬱なモノクロの画面が、ラストでカラーになる。やっと、世の中がちゃんと見えるようになった、という比喩だろう。陳腐な感もあるけど、それ以外、表現のしようがないだろうな。たしかに、主人公たちには、世界はモノクロに見えていただろうから。

 万民向けとは言えないけれど、多くの人に――とくに子どもに見て欲しい映画だと思う。加えて、その道の専門家には是非。(警察官とか裁判官とか学者センセイとか政治家とか……云々)

 長いけど。家で見るなら、どっぷり浸れる環境を作ってから、がオススメ。


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