村上春樹、「エルサレム賞」授賞式に出る [ニュース・クリップ]
◆村上春樹さんにイスラエル文学賞、スピーチでガザ攻撃批判 写真4枚 国際ニュース : AFPBB News
“イスラエル最高の文学賞"の、「エルサレム賞(Jerusalem Prize)」なんですね。ちょっとややこしい。
昨夜のニュースで、授賞式とスピーチのようすを見てました。
全文が――さすがはネット時代――上がっているみたい。訳している人も多々。(1)(2)
いや~、誰しも歳は取るんだよね、ということを実感したというか。日本ではとくに、あまり表に出てくるイメージのない方だから、使われる写真なども、若いころのものだったり。(俳優さんがお亡くなりになると、全盛期の――つまり若いころの写真を使われたりするようなものか)
ツッコミ所は、そんなところじゃなくて。
パレスチナに弾丸の雨を降らせているイスラエルへ、敢えて飛び込んで、そして批判的なことを述べる。凄いなぁと素直に思う。
(辞退することで自分の考えを表明することも考えたが……)と受賞の挨拶にあったけれども。確かに、そうしてほしいという気持ちもあった。
イスラエルとパレスチナの関係を、壁と(生?)卵に喩えていたけれども、もう少し違う例は無かったのかな~とは思う。巨大な壁に向かって、壊れることを覚悟でぶつかってゆく弱小の民たち、という意味だろうし、ここでの争いは、そうしたものなんだよ、と改めて教えてくれたのだとは思うけれども。
未だにデビューごろの、少し軽いタッチの文章のイメージで見られているような、(こちらも見てしまっている)村上氏だけれども、やっぱり骨のある人だったんだなぁと思い知らされる。
もちろん、でなければ、あれほど「阪神大震災とその後」に思い入れることもなかっただろうが。
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