「日本、ヨルダンと引き分け 吉田のロスタイム弾で追いつく アジアカップ」 [サッカー]
さすがに後半もアディショナルタイムにゴールが決まったときには、先シーズンのグランパスの試合と重なって、思わず、
「マヤ~~~!!!」
「やった~~!A代表、初ゴール!!!」
と叫んでました。(^^ゞ
が、
単に追いついただけ。
まぁ、麻也ひとりに原因があるわけではないとはいえ――左サイドを崩されたのが原因――失点の一因になってしまっていたから。 取り返しただけ、とも言える。差し引きゼロ。
それにしても前半は酷かった。W杯と違い、こちらが「格上」。ポゼッションは出来る、パスは廻る。ゴール前まで行ける。
でも、シュートを決められない。
もったいない。
……まぁ、相手ヨルダンのゴールキーパーが、J1のGKの誰よりも良かった、ということもあった。
(楢崎を除くw)
気になったのは、日本の攻撃も単純というか単調というか。前半の序盤は右サイドからばかりの攻撃で、サイトチェンジがほぼ無かったこと。
前半の中盤からは左サイドからの攻撃も増えたけれど、やはりサイドチェンジして揺さぶる、というプレーが、ほぼ無かったこと。
大きなサイドチェンジ、あるいは左右のサイドへ振ってからの攻撃、という「ワイドにピッチを使う」名古屋グランパスの闘い方を見慣れた目には、代表のプレーぶりは、どうにも焦れったい。
上手い選手が多いからか、あるいはボランチに遠藤選手がいるからか、ガンバ大阪みたいに真ん中に縦に入っていくプレーは見応えがあるのだけど、そればっかりになってしまうことが多かったように思う。
そうはいっても、「これが決勝トーナメント、一発勝負!」くらいの集中した気迫を持ったプレーぶりで挑んでいたなら、1、2点決まっていてもおかしくない、と思われるような展開と崩しだった。
やはり、まだどこかに、
「新しい監督の下での初戦だし」
「まだ選手同士の摺り合わせが完成してないし」
というような、言ってはなんだけど若干、手ぬる感があったのはたしか。
もちろん、選手たちは必死にプレーしているのだろうけれど。
コンディションや、戦術的な意志の疎通にバラツキがあって、噛み合わない焦れったさを覚えながらプレーしていたのかもしれないけれど。
でも、不思議なことに、そうした意識のズレみたいなものは、チーム全体に伝播してくんだよね。
……ということを、先シーズンの名古屋グランパスの闘いぶりで、厭というほど思い知らされた。
闘莉王の存在とともに。
昨夜のゲームでも、後半も残り10分+アディショナルタイム、あたりから、凄まじいくらいの勢いというか、迫力を感じた。
――麻也が、「こうなりゃパワープレーだ」とでもいわんばかりに、闘莉王なみに前線に上がっていったシーン、あれは「お約束」だったのかな。負けていたら、あるいは同点だったら、終盤はパワープレーというような。
ところで、それを見たNHK(BS)のアナウンサー氏の発言が面白かった。
相手ボールになって、いったんDFラインに戻った麻也を見て、アナウンサー氏、
「吉田(麻也)を前線に上げる、という方法はないんですか」
先シーズンの名古屋のやり方がイメージに浮かんだのか?
なぁんて思ってしまった(^^ゞ
そう思ったのは、もちろん名古屋グランパスが優勝したからで、アナウンサーもグランパスのゲームをちょくちょく見ていたのだろう。
先制されている、あるいはドロー状態のときの終盤、闘莉王をFWとして前線に上げてパワープレー! という戦術=方法を、名古屋グランパスがちょくちょく取っていたからw
ところで、先程、ヨルダンのGKが良かった、と書いたが。
W杯でもGKの活躍が目立った(!?)けれど、反してJリーグはキーパーの質がよくない、とつくづく思う。
オシムが代表監督だったころ、「GKを育てろ、それまでは欧州から長身で屈強なGKを連れてこい」、というようなことをしきりに言っていた。
その頃は、川口、楢崎の二人がまだ代表の守護神として君臨していたから、楢ファンの私としては多少の反発もあって、それほど切羽詰まった問題ではないと考えていた。
でも、楢崎正剛の安定感のあるセービングぶりを見ると、むしろ彼を越えるGKが、Jリーグにいないのが、そう感じてしまうのが問題だと分かってくる。
W杯で活躍したため、川島の名が世間にも知られ、絶対的守護神と思われがちだけど、楢のパフォーマンスを見慣れた目には、まだまだ。
川口タイプで派手に動くから「ビッグセーブ」「スーパーセーブ」と見られるけれど、逆に言えば
「ポジショニングが酷い!」
わざわざ横っ飛びしなきゃならないようなシュートか、それが!
と、つい言ってしまうw
いや、エイジは大好きですよ。応援してます。
代表GKとして君臨するからには、もっと成長して楢を越えてくれ!
★吉田麻也を知らない人のために。 今回、スタメンでセンターバックを張っている吉田ってのは、名古屋ユースから羽ばたいていった吉田麻也選手のことです。
ユース時代に高円宮杯決勝へ出て、金崎夢生、岡崎慎司のいた滝川二高と対戦、0-3で負けました。(T_T)
(夢生いたよね?)
トップ昇格してボランチからCBにコンバート――というのは、当時CBが次々に怪我をしたために、監督だったセフの苦肉の策だと思っていたのだけど、そのままになりましたね。
ユース時代に長くボランチとしてプレーしてきたからか、ビルドアップは巧みだし、フィードもいい。
ただ、CBとして育ってこなかったからか、たまにボランチなら許される(かもしれない)ポカをするのが短所か。
ミスター(ストイコビッチ監督)が、「もっと、(クラブでしっかり鍛えて)経験を積んでからでも遅くない」と言った海外行きを強行(?!) 本田圭佑のいたオランダはVVVフェンロへ、「移籍金0(ゼロ)」で飛び立っていった。
……ために、当時はグランパスサポーターから、「何だかなぁ」という感じで見送られていたことを思い出す。(あくまで気持ち、ということですよ)
欧州基準に合わせて、海外クラブへの移籍が、クラブとの契約満了なら「ゼロ」で行けるようになった。本田圭佑はその恩恵を受けた1年目の選手といえるけど、マヤはその次の年だったかな。
移籍金を置いていってくれないことで、各クラブのサポーターは、選手の移籍をことさら喜ばなくなったけれど、それぞれの選手たちのことを思えば、また日本代表のことを思えば、気軽にヨーロッパへ飛び出せるのは、喜ばしいことだよね。
みんな頑張ってほしい。
2011-01-10 22:34
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