『西の善き魔女』と『西の魔女が死んだ』 [小説]
映画になった『西の魔女が死んだ』が評判のようで、原作者のファンとしては嬉しい。映画はまだ見てないのだけど。
なぜかそんな折に、似たようなタイトルの本『西の善き魔女』を読むことになってしまった。
なってしまった、とは失礼な言い方かもしれないけれど、きっかけは娘が読み始めたこと。
彼女は、本を読んだり映画(TVドラマ)を見たりすると、中身を話したくてしかたがない性格で、物語をまるで自分の手柄のように話して聞かせる。最初は、フンフンと聞いていたのだけど……。
(それ、元は私の本じゃないの!)
読む前に全部バラさないでよ!
こちらも著者の荻原規子さんのファンということで、本編全4巻、出版された当時に購入してあったもの。“積ん読"になってしまったのは、単に私の怠慢ではあるのだけど、重厚な児童文学を書いてきた著者が“初めて挑むライトノベル"(当時はまだラノベという言い方はなかった気がする)として、イラストも漫画チックな新書として出たため、買ったはいいが何となく読みどきを逸して今日まで来てしまっていた。
(娘の)話に付いていけるように、ちゃっちゃっと読むから。というわけで、やっと手に取った、というわけ。
改めてAmazonを見てみると、単行本になり文庫版も出ている様子。「WIKI:西の善き魔女」によると、イラストが単行本だと佐竹美保さんで、こちらは本来の?児童文学らしい扱い。
だけれど、元々が軽いタッチの、ラノベに属するタイプのもの。(さすがの描写力、構成力は、イラストと噛み合っていない感はあるが)
Amazonの、相反する評は、それを表しているんでしょうね。『空色曲玉』級の物語を予想してページを開くと肩すかし。ラノベとして読み始めると、ちょっと重い感じ。
こちらが元々のノベルズ版。(1の画像が出なかったので、2を載せました)
中央公論新社
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