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 『楽園の鳥―カルカッタ幻想曲―』 [小説]





楽園の鳥 ―カルカッタ幻想曲―

楽園の鳥 ―カルカッタ幻想曲―

寮 美千子

が、第33回泉鏡花文学賞を受賞したそうです。

 Yahoo!ニュース

 寮美千子さんの掲示板


 寮美千子さんの著作は以前から気になっていて、順に読みたいと思いつつ、なかなかかなわないでいる。カテゴリーも、いつもなら「児童書」に入れるだろうけど、この本は、著者初めてといってもいい大人向けの本、だそうで、その分、感想もいろいろみたい。

 まぁ実際、読んでみないとわからないけれど。

 これまでの代表作と言えば、『ノスタルギガンテス』

ノスタルギガンテス

ノスタルギガンテス

寮 美千子

 静謐、という言葉がぴったりの作者だと思う。

 私が好きなのは『星兎』。文字どおり、“うさぎ”と主人公の男の子の冒険(?)が美しくて楽しい。括れば、ファンタジーということになるんだろうけど、一風変わった不思議な雰囲気が漂っていて、浸ってしまえば心地よいんだけれど、「訳わからん」と言ってしまえばそれまで。いわゆる“読者を選ぶ”本のひとつなんだろうなぁ、とも思う。

 ラブ・ストーリーとも読める、という人もいるけどね。

星兎

星兎

寮 美千子


 『楽園~』に戻れば、「インド」「一人旅」「精神世界」というキーワードが飛び交っていて、むむ? という感もあるけれど、まずは取り組んでみようかと。


★bl-1

楽園の鳥
寮 美千子著
(・e・)


★楽天ブックス

楽園の鳥


 『女子大生会計士の事件簿 Dx.3』山田真哉:著 [小説]





 『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(はてなキーワード

の爆発的なセールで、すっかり有名になってしまった山田真哉氏ですが、彼の元祖的(?)会計書、萌ちゃんシリーズを忘れることはできませんです。

女子大生会計士の事件簿 Dx.3 神様のゲームセンター
山田 真哉 角川書店 (2005/09/22)売り上げランキング: 4,101

 とはいえ、第3弾が9月に出てたこと、まったく知らなかった私……。(×_×;)あんなに待ち焦がれて(?)いたのに。

 だって、ねぇ。第1弾、第2弾と立て続けに文庫化されてから、この3作目が文庫になるまでずいぶんかかりましたからねぇ。いっそ、単行本を買ってしまおうかと思ったくらい。

 でも、今回の文庫化にあたって、新作も追加されているというから、やっぱり待っててヨカッタ。できるなら、第4弾も、さっさと文庫にして欲しいよ~! 角川さん、お願いします。『さおだけ屋~』のヒットを待たずに、萌ちゃんシリーズはコミックスにもなって、なかなかの人気作というではないですか。様子見なんてしてないで。



 さて、私が読むより先に、娘が夢中になってるので、中身をどうこう言うことは今の段階ではできなくて残念。でも、彼女、クスクス、ケラケラ笑いながら本から目を上げないので、これまでの作品以上に元気ハツラツ、おかしな事件がいっぱい起こっているんでしょうね。

 とくに追加作の「神様のゲームセンター」は、これまでの会計に関する事件とは少しニュアンスが違う、けど面白かったと言っていたから、単なる啓蒙書というだけでなく楽しめそう。

 お~い、娘。早くこっちへ廻せよ~♪


さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学
山田 真哉 光文社 (2005/02/16)売り上げランキング: 26


 『ななつのこものがたり』加納朋子 菊池健:絵 [小説]





 9月16日付のエントリーにも書いたのだけど、加納朋子さんのミステリー『ななつのこ』が、絵本になるそうな。a

 絵は、文庫版の装丁画を描いている人。流行の言葉で言えば、コラボレーション?

ななつのこものがたり
加納 朋子 菊池 健 東京創元社 (2005/09/30)売り上げランキング: 9,070


 『ななつのこ』は、連作集というか、掌編を集めた形を取っているけれども、ラストですべてが繋がって、別の絵が見えてくる、という、ミステリーならではの楽しみが大きい。そのなかでも、作中に出てくる童話作品の“ななつのこ”のイラストを描いている人が、結構、重要人物として関わってきたりする。イラストレーターは、そうしたことを踏まえて表紙絵を描くのは、面白くもあり、しんどくもあったのでは? などと勝手に想像してしまう。

 そして今度は、作中作品そのものの“絵”を描くわけだ。

 内容そのままに、ほんわかとした暖かいあの絵柄で、“ななつのこ”の場面が……期待はふくらむ。


★bk-1で見る↓

ななつのこものがたり
加納朋子文 / 菊池健絵


 少年――『サラ、いつわりの祈り』 [小説]





 今さら“少年”でもない感があるけど……ってのは私がトシってこと? でも、長野まゆみや澁澤龍彦、北村薫、J・T・リロイ、伊藤キムの名前まで見ると、俄然、興味が湧いてきてしまう。J・T・リロイは先頃、デビュー作の『サラ、いつわりの祈り』が映画になったね。伊藤キムは、三島の「禁色」を舞台化(舞踊化?)するという話だし。

 まぁ、名古屋郊外のイナカに住んでいると、タイミングを逃すとどれも見られないんだけど。(実際、映画『サラ、いつわりの祈り』は、日が合わなくて行かれなかった)

 中身の感想は、もちろん、読んでからしか書けないけど。

サラ、いつわりの祈り
J.T.リロイ 金原 瑞人 アーティストハウス (2002/03)売り上げランキング: 107,121

★bk-1

サラ、いつわりの祈り
金原 瑞人 / LeRoy J.T.


 もう一冊、瀬尾まいこ 『図書館の神様』 [小説]





 ところで、『幸福な食卓』を買う前に、どちらにしようか思い悩んだ本がこちら。

図書館の神様
図書館の神様
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瀬尾 まいこ マガジンハウス (2003/12/18)売り上げランキング: 18,139

 なにせ、こちらはタイトルがいい(!)からねぇ。(^_^;


★bk-1で見る。

図書館の神様』(・e・)


 『幸福な食卓』子どもに読ませたくて買ったけど [小説]





 今日は七夕ですねぇ。


 購入しただけで積ん読状態。まずは自分が読んでから、子どもに、と思ったけれど、なかなか時間がとれない。他にも読みたい本が山積みになってるし……。

幸福な食卓
幸福な食卓
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瀬尾 まいこ 講談社 (2004/11/20)売り上げランキング: 9,312


 売れてるらしい。“壊れた家族”というのは、今や時代の申し子的なキーワードだから、私を含めて、気になるのは当然だろう。

 いくら「新しい教科書を作る会」が「ジェンダー・フリー教育を撤廃しよう会」に変節?して、昔ながらの(旧態然ともいう)“家族の復権”を訴えても、もう元には戻らないのだ。

 なぁんて、わかった風なことを言っていても、未読では説得力なし。ちゃんと読んでから、きちんとレビューを書こう。

 瀬尾まいこさんは、以前から気になっていた作家さんなんだけど、なかなか接点が取れなかった。図書館へ行く暇を考えているいつもと違って、今回は目の前に本があるのだから、頑張って読破しなければ。


はてなレビュー

★bk-1で見る。

幸福な食卓』(・e・)


 『闇の守り手1 - ナイトランナー I (C・NOVELSファンタジア)』 [小説]


 という本(新書)を書店で見かけて、なんとなく気を引かれた。

 のは、表紙のイラストがカッコよかったから(!?)

 中央公論新社のC・novels。翻訳物のファンタジーで、それにしては(?)主人公は少年。助ける人間も“美青年”。海外の小説にしては、やけに日本のライトのベルぽい(!)なと思って、bk-1に行ったけれど、とくに情報なし。

 では、と思って、ググっていたら、いろんな紹介サイトが。

 「StarChartLog」さんの記事によると、なんと“そっち系”だとの告知が……。つまり、美少年、美青年が絡み合うところのBLものってこと?

 べつにきらいじゃないので――っていうか、どっちかっていうと好きな方かも――おおっ、と思ってさらに探ると、 「Leon's Armor Shop」さんの記事が。

 そこからさらに「破魔矢堂」さんのサイトの紹介欄を知って、やっと、得たかった前知識が手に入った。(^_^;

 って、さっさと買って読めばいいのに、って。

 では、感想は読んだあとに。


 ★Amazonでサーチしたら、竹河聖さんの同名タイトル本が出てきちゃいました。

闇の守り手 (EXノベルズ)

闇の守り手 (EXノベルズ)


bk-1で見る

闇の守り手 1
浜名 那奈訳 / リン・フルエリン著
中央公論新社 (2005.5)
通常24時間以内に発送します。


 『はれた日は学校をやすんで』 [小説]





はれた日は学校をやすんで (アクションコミックス)

はれた日は学校をやすんで (アクションコミックス)

 サイバラ本は、気にはなってても、あの絵がネックで、これまで手が出なかったのだけど。

 解説の

自分に素直だから学校になじめない女の子、めぐみちゃんが主人公の叙情的作品。

 に目が吸い寄せられてしまった。だって、私も“同類”だったから。

 もちろん、この本の主人公とおんなじ、と言いたいわけじゃない。(まだ読んでないから、どんな子がわからないよ)

 

「小学6年生」に連載された。

 というだけあって、いわゆる“サイバラ式”の絵ではないらしい。あの絵がちょっぴり苦手だったヒト――私だ――にも大丈夫のようだ。

 作者の話の

 会社も毎日行く必要はなくて、(略)家庭だって毎日きちんと「営業」する必要はない。

 怠けることを勧めるわけではないけれど。

 というところ、大いに共感。

 自分なりに、子育て、家事をがんばってきたつもりで、そうしてるうちに身体がガタガタになってしまった。今も医者に通ってさまざまな薬を飲んでいるけれども、毛利 子来 さんの『新版 赤ちゃんのいる暮らし』を読んだとき、ふっと楽になった。

 “そんなに頑張らなくてもいいんだよ”

 “ときには、へたばってる姿を見せるのも、子どもには人生勉強”

 という言葉には、目から鱗が落ちた。

 もっとも、最近の私は、のったりしすぎて、夫に小言いわれちゃったりするんだけれど。(^_^;


 『水没ピアノ』 [小説]


水没ピアノ 鏡創士がひきもどす犯罪 (講談社ノベルス)

 読了ではなくて、途中で放り出してしまった本。(図書館に返さなければならなかったので。)

暗澹たる日々に埋もれた無様な青年。悪意から逃れられない少女を護り続ける少年。密室状況の屋敷で繰り広げられる贖罪を含んだ惨殺劇…。水没した全てのもの。そして、その果てに浮かび上がる真相…。記憶と密室のミステリー。

 三つの話が同時に進行してゆくのだけど、どれも暗~い話。あの“メフィスト賞”を取った作家だけに、独特の世界を創りだして、まさしく今の作家という雰囲気。

 まぁ、ラストまで読んだわけじゃないので、あんまり偉そうなことは言えないけどね。

 舞城王太郎(の『阿修羅ガール』)に似て、作者の分身?と思える探偵役の人間が出てくるのがなにか面白い。

 次に図書館へ行ったときに――って、今、借りてる『みんな元気。』読み終わるかしらん。それはともかく――また借りてこようかな。この系列の作家さんは、人気があるとみえて、タイミングがずれるとなかったりするけど。



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