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 “学力低下”がなぜ悪い [ニュース・クリップ]


http://www.asahi.com/edu/news/TKY200412070167.html

 新聞を開いてみたら――って、トップニュースだから開くまでもないんだけど――

日本は数学6位、読解力14位に転落 OECD学力調査

って文字が飛び込んできた。

文部科学省は日本の学力について初めて「世界のトップレベルとはいえない」との表現を使い、厳しい現状認識を示した。

 だそうな。

 で、思ったのだけど、「どうして、いつもトップレベルでいなくちゃいけないの?」ってこと。

 だって10位のなかにはイギリスだってドイツだって、いや、アメリカだって出てこないんだぜ? なのに、超優秀=エリート、とされる人材は、これらの国から出てることは明々白々。

 もっとも、それぞれの国のメディアでは、日本のそれと同じように「ゆゆしき事態云々」という記事も多かったようだから、まぁ、反応としては、こんなもん、なのかもしれないが。

 折しも、〔ビデオニュースドットコム→http://videonews.jp/〕で、「ゆとり教育は間違っていたのか 」という刺激的なニュースを見たばかり。ゲストの寺脇研さんが言うには、「学力は上げなくちゃならない。それは正しい。けれど、学力というものを、どうとらえるか」。

 “読み書きソロバン”という言葉があるけれど、100ます計算に代表される計算力があればいいのか、ってことだよね。つまり、計算が速ければいいのか。

 ちなみに、ウチの子は、計算がすばらしく遅い。自慢できるほど(!?)おそい。なので、計算の多いテストでは、たいてい最後まで到達できずに空欄のまま、提出することになる。したがって、点数も稼げない。

 小学生のころ、近所のお母さんに「一緒にソロバン塾へ行かない?」って誘われたのだけど、(今どきソロバンでもあるまい)と考えてしまって、行かせなかった。

 私自身の経験から言うと、たしかに算盤を覚えると、計算は速くなった。ので、今頃シマッタ、と思っているのだけど……。でも、時間をかければできる。時間がかかるけれど、じっくり取り組めばやれる。苦手な数学でも、ちょっとコツというか、注目点を指摘してやると「あっ、そっか」と気が付くことが多い。まったく理解できないとういわけでもないのだ(って、自慢?)(いや、つまり時間的余裕があればOKという子も多いのではないかと)。



 それはともかく。

http://www.asahi.com/edu/news/TKY200411020294.html

中山文部科学相は2日、教育現場で競争意識を高めてもらうために新しい全国学力テストを実施する考えを小泉首相に伝えた。

 これはないんではないかと。

 数年前、〔偏差値教育の弊害を鑑みて全国統一テストを中止〕したんではなかったっけ。競争で疲れた子どもたちがストレスのはけ口としてイジメに走ったり、(一部が)不登校になったりしたことを忘れたんだろうか。あるいは平気で人殺しまでするような人格(といっていいのかどうかわかりませんが)に育ったりしたのも、あまりに激化した“競争”のためだと言われたのは。

 上に挙げた寺脇研さんが尽力して統一テストを廃止したそうだけど、また逆戻り?

 他に上っていたのは、

全国テストのほか、(1)教育基本法の改正(2)教員免許更新制や専門職大学院の創設で教員の質を向上させる(3)市町村教育委員会に人事や予算などの権限移譲を図る(4)外部機関による学校評価制度を確立させる――などの施策を2年間で推進すると表明した。これらの多くは、河村前文科相が打ち出した教育改革案を踏襲している。

 このうちの(2)と(4)は、ぜひやっていただきたい、と思うけれどね。



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