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 『水滸伝』-横山光輝版 [コミックス]





 どこで“水滸伝”の言葉を聞いたのか。

 北方謙三さんの同名シリーズが完結、という話題をどこかで読んだときだろうか。

 思いだしたのは、この横山光輝さんのコミックス、8巻。連載されていた雑誌を、親が定期的に買ってきてくれて、それで読破することができた。ダイナミックな話にハマって、コミックス版も何度か読み直したっけ。

水滸伝 [少年向け:コミックセット]

水滸伝 [少年向け:コミックセット]

横山光輝

 今、あらためて眼を通すと、忘れていたストーリー、コマ割(カット割り)や絵、キャラクター造形といったものを、当時のワクワクゾクゾクする気持ちと共に、思いだす。

 コミックスといえども、本というものの持つ力に脱帽する。


 もともと、漫画なるものを目の敵にしていた祖母や親たちだった。なので、少女漫画はもちろん、若者向きの雑誌でさえも、あまり縁のない生活を送っていたのだけれど。

 雑誌連載が終わって、通しで読みたいなぁと思っていたら、なぜか母親があっさり買うのを許してくれた。

 そんな、今となっては懐かしい事柄も、一緒に思いださせてくれるシリーズ。

 最近、あらためて手に入れたのは、昔なつかしき新書のコミックス版。Amazonで、古書を買った。

 文庫版も出ているようだけれど、やっぱり“絵”は、少しでも大きい方がいい。迫力が全然、違う。

水滸伝6巻セット 漫画文庫

水滸伝6巻セット 漫画文庫


 全編、闘いに次ぐ闘いの物語。結構、血なまぐさい話ではあるのだけれど、子どものころに読んだ記憶があるせいか、インパクトが薄められるというか、それほど気にならない。

 もちろん、“過去”の作品、物語であればあるほど、人死には当然のように出てくるのだけどね。児童書でさえも。

 原作を読んでみたいと思いながらも、今日まで来てしまった。

 北方謙三氏の作品が完結した今、併せて読んでみようかなと思っている今日このごろ。でも、←この作品、かなり血なまぐさそう。

 横山先生が、道徳的(?)に、外したという武松のエピソードは、どんな風に書かれているんだろう。紹介文によると、クライマックスで大活躍しているようだけれど、彼の“悪逆非道”は、どんな風に免罪されているのか、いないのか。

 そのあたりも、原文訳に近い本とつきあわせて読んでみたい。



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