SSブログ

 『水没ピアノ』 [小説]


水没ピアノ 鏡創士がひきもどす犯罪 (講談社ノベルス)

 読了ではなくて、途中で放り出してしまった本。(図書館に返さなければならなかったので。)

暗澹たる日々に埋もれた無様な青年。悪意から逃れられない少女を護り続ける少年。密室状況の屋敷で繰り広げられる贖罪を含んだ惨殺劇…。水没した全てのもの。そして、その果てに浮かび上がる真相…。記憶と密室のミステリー。

 三つの話が同時に進行してゆくのだけど、どれも暗~い話。あの“メフィスト賞”を取った作家だけに、独特の世界を創りだして、まさしく今の作家という雰囲気。

 まぁ、ラストまで読んだわけじゃないので、あんまり偉そうなことは言えないけどね。

 舞城王太郎(の『阿修羅ガール』)に似て、作者の分身?と思える探偵役の人間が出てくるのがなにか面白い。

 次に図書館へ行ったときに――って、今、借りてる『みんな元気。』読み終わるかしらん。それはともかく――また借りてこようかな。この系列の作家さんは、人気があるとみえて、タイミングがずれるとなかったりするけど。



この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。