『20世紀少年』と、家電音痴 [つぶやき]
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (1) (ビッグコミックス)
- 作者: 浦沢直樹
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2000/01
- メディア: コミック
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娘が友だちから『20世紀少年』を借りてきた。横からちょっと手を出して、読ませてもらった。まだ2巻までだが。
なんというか、裏『オールウェイズ~3丁目の夕日』といった感じ。
60年代、70年代に子どもだった人たちのための作品だね。主人公たちも、そうした世代だし、連載している雑誌を思えば、当然かもしれない。
ノスタルジックで、当時のガジェットやキーワードがてんこ盛り。当時の“子どもたち”の関心の的でもあった、SF的な思考形態のTVドラマ、番組、映画。UFOや超能力といったオカルト的な話題、現実に起こっていた、アポロの月面着陸。ソ連との競争、確執。
その意味で、娘たち今の高校生に、どこまで“解る”のかなぁとも思う。新・新興宗教を思わせる団体の暗躍を軸とした、ミステリータッチの物語自体は、楽しめそうだけど。(この辺は、中島らもさんの『ガダラの豚』みたい)
- 作者: 中島らも
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1996/05/17
- メディア: 文庫
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娘の部屋の、エアコンのリモコンの電池が切れた。薄れていた液晶が、新しい電池を入れたとたんにくっきりしたのはいいけれど、なんだか電波の届き方がおかしい。きっちり動いてくれるまでに、多少の時間と試行錯誤が要った。
電気機器は扱いが難しい。
ということを、ふとした瞬間に思い知らされる。慣れているようでいて、ちょっとトラブルが起こると、とたんに立ち往生しそうになる。
キカイに振り回されている私。“あの時代”と、ちっとも変わっていない。
あの時代独特の“闇、不思議”は、無くなってしまった――が言い過ぎなら、薄れてしまったけれども。
(単に私の操作が、いい加減だっただけかもしれないけれど)
なんだか、『20世紀~』同様、“前進してゆく(はずの)”科学技術に、アタフタしている人間たち、の気分が、改めて分かったような気がした。
こうした妙な暗合を感じることは、ちょくちょくあるのだけど――まぁ、単なる偶然というか、私の受け取り方が、関連を感じてしまうということなんだろうけどね。
20世紀少年(ビッグコミックス)全22巻+21世紀少年 上・下
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/12/08
- メディア: コミック
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