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 『20世紀少年』と、家電音痴 [つぶやき]





20世紀少年―本格科学冒険漫画 (1) (ビッグコミックス)

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (1) (ビッグコミックス)

 娘が友だちから『20世紀少年』を借りてきた。横からちょっと手を出して、読ませてもらった。まだ2巻までだが。

 なんというか、裏『オールウェイズ~3丁目の夕日』といった感じ。

 60年代、70年代に子どもだった人たちのための作品だね。主人公たちも、そうした世代だし、連載している雑誌を思えば、当然かもしれない。

 ノスタルジックで、当時のガジェットやキーワードがてんこ盛り。当時の“子どもたち”の関心の的でもあった、SF的な思考形態のTVドラマ、番組、映画。UFOや超能力といったオカルト的な話題、現実に起こっていた、アポロの月面着陸。ソ連との競争、確執。

 その意味で、娘たち今の高校生に、どこまで“解る”のかなぁとも思う。新・新興宗教を思わせる団体の暗躍を軸とした、ミステリータッチの物語自体は、楽しめそうだけど。(この辺は、中島らもさんの『ガダラの豚』みたい)

ガダラの豚 1 (集英社文庫)

ガダラの豚 1 (集英社文庫)

 娘の部屋の、エアコンのリモコンの電池が切れた。薄れていた液晶が、新しい電池を入れたとたんにくっきりしたのはいいけれど、なんだか電波の届き方がおかしい。きっちり動いてくれるまでに、多少の時間と試行錯誤が要った。

 電気機器は扱いが難しい。

 ということを、ふとした瞬間に思い知らされる。慣れているようでいて、ちょっとトラブルが起こると、とたんに立ち往生しそうになる。

 キカイに振り回されている私。“あの時代”と、ちっとも変わっていない。

 あの時代独特の“闇、不思議”は、無くなってしまった――が言い過ぎなら、薄れてしまったけれども。

 (単に私の操作が、いい加減だっただけかもしれないけれど)



 なんだか、『20世紀~』同様、“前進してゆく(はずの)”科学技術に、アタフタしている人間たち、の気分が、改めて分かったような気がした。


 こうした妙な暗合を感じることは、ちょくちょくあるのだけど――まぁ、単なる偶然というか、私の受け取り方が、関連を感じてしまうということなんだろうけどね。


20世紀少年(ビッグコミックス)全22巻+21世紀少年 上・下

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